自分の生活を放棄するほど好きになるのはあの時期特有の傾向だ。ポルノグラフィティを好きになったのは、13歳になる直前くらいだった。 小学生時代、好きなJ-POPもなかった私だが、受験が終わった小学生の終わりに「鋼の錬金術師」に狂い始めて、ベストアル…
5年ぶりの約2週間の旅路まとめ。 ◆印象的だったもの 自動車博物館@トリノ Il Museo Nazionale dell'Automobile 自動車の誕生(ダヴィンチが構想した車のシステムからスタート)から自動車の未来まで 歴史をたどりながら、これまでの車を一挙にみられる博物館…
ーーこれからは、意識に入り込んでくるありとあらゆるものごとを書く。 高尚な文化をあまりにも長い時間、むさぼり食ってきたことからくる、一種の愚者の自尊心。 私は口が下痢気味で、タイプライターは便秘気味。 くだらないものでも気にしない。いかに書く…
静岡で毎年行われている「羽衣まつり」にいってきました。 https://shizuoka.hellonavi.jp/tourist-attractions/central/mihonomatsubara2021 能と狂言をいくつか見たけれど、どれもこんなに楽しめるとは。 発祥の地とされる三保の松原の海岸すぐで行われる…
・(印象派の)筆触分割:普通、色をつくる際、何色かの絵の具を混ぜてイメージに合う色になるまで混色を行うが、筆触分割では、色を混ぜ合わせることはせず、一つ一つの筆触が隣り合うように配置する。(wikiより) →シニャックの招きによる新印象派チャレ…
■TOP MUSIEM 光のメディア 普段は目の前にあるものを残しておくものとして気軽に使ってしまう気でいる「写真」というメディア。 写真は光を残す。でも光ってともすると肉眼では捉えられない。 写真は光を残す。それは自らのものの見え方と精神性へ潜る術とな…
■演劇:妖精の問題(市原佐都子) 港区の地域センターさすが立派やなあと思いながら会場着。 最初のコントやバクのくだりは、すこしEテレを思い出した。 性×SF×歌唱×ポップ(ほかにも様々な要素あるけど)はここから来ていたんだな〜と「こうやってバッコス…
■人魚の傷/高橋留美子 事情で2巻から読んだのにどんな設定か一瞬でわかった。 ラブコメもしっかりありつつ青年誌向けのアクションるーみっくワールド、今更ながら本当に本当に感激。大好物。 ミステリな世界観で、エンタメもありつつ、人間の生死についても…
Viva Video! 久保田成子展 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO ヴィデオアートってあまりよく知らなかったけど、「ビデオ彫刻」って興味深かったし、小田原のどかさんも熱く紹介していたので会期ぎりぎりでむかう。 ■ヴィデオア…
哲学科の人というより、マンガエンタメの人だ! 実際異端審問あったかとかどうでもよく、「言ってはいけないこと」に賭けるっていうのが面白いんじゃ。
倉敷の蟲文庫での出会い。 今に残る1970年の名著らしいけど、そのオーラがあった。 「それぞれの文化における空間認識のあり方を,日常行動,居住空間,美術,文学などのうちに表現されたものを通して研究する」意味の造語である「プロクセミクス」を扱い、…
東京の西側のかおりを充満させていて、おうちが恋しいなあ。 いわゆる商店街のほかにも、四文屋、青梅街道あたりとか、 春の夜の新歓が終わったあと、夜明け近くまで歩く視界、ぎゅーんとくる。 んだけど、押し付けがましくないのは、西側も風景として主張し…
働きながらこれを読むのは大変苦労した。まず夜読むと確実に眠れないし次の日仕事のやる気を失うので、お日様が出てる時間しか読まないことに決めていた。そのため、読み切るのに3週間くらいかかったけど、その間冷血のことを思い出しては心にずっしりと鉛に…
・GDPは世界的にはのびてるものの、成長疲れの世の中。このままでは資源がつきてしまうし。 ・ドーナツ経済学をはじめ、これからのキーワードは「繁栄」。 →「繁栄」って、むかしの時代の、とある村とかって感じがする。つまり、小さいコミュニティのイメー…
池袋サンシャインシティってなんであんな、ばちぼこ駅から遠いんだろう。展示につくまで一苦労。たどりついた桃源郷。 空間に入った瞬間に、鋼ワールドへのワープスイッチをおされる。来場者層は自分と同世代〜ちょっと上という感じがする。 周りと同じよう…
マンガミーで全巻無料だったので漫画始め。 4巻一気に読んじゃった。 暴走族のことかいてて物語の現場はとっても騒々しいはずなのに、ぼんやりとした最低限の儚い線で描かれる情景はなんだか夢のようで、思春期のとき特有の、外界と自己の接点がぼやけていて…
とっても久しぶりな友だち2人と。 入った瞬間からその幅広い画風や、おじさんの絵の表情の愛らしさに興奮し、きゃあきゃあ言っていたら、「喋らないでください」と怒られてしまう。 喋るの自体が禁止なのは少し驚いてしまったが、確かに少し声が高かったのは…
珍しく靖志くんに誘われて行った演劇。 お話は以下参照。また、ネタバレあり。 ヒトラーが一党独裁へ猛進していく様をアメリカのギャング(フィクションの人物である、アルトゥロ・ウイ)にみたてて描いたこのお話。 なんと、ブレヒトは1941年から書き始めた…
のライブに連日で行った。11月の終わり。 どうなんこの食い合わせ?とぎょっとする感じかと思っていたが、結構いい感じで相乗効果があった。唯一の共通点はMCが一切ないところだ。 クリムゾンは初めて2017年に行った時、静かに脳汁を出すおじさんを目の当た…
◆アンダーカレント 豊田徹也 意識下で起こること、全然意味がわからないこと。日常は続いているなかで、その「暗流」(アンダーカレント)に突然足を踏み入れていることがある。突然理解が及ばなくなった隣人、自分が知らない自分、暴力、抑えきれぬ衝動....…
ナビ派の思い出を語りつつ、先週の展示の振り返り。 まず、ヴュイヤール。あれは2015年のパリ旅行で、オルセー美術館にいったときのこと。初めてのパリでものすごい数の絵画との出会いがあったなかで、ヴュイヤールの「Au lit」との思い出は鮮明だ。 https:/…
◆「少年は荒野を目指す」吉野朔実 安易に既存の関係性に当てはめない、強靭なふたりのワールドに対して、子どものころから夢を見ているところがある、のですが。 他人からもそっくりとされる狩野と陸にまつわる、鮮やかすぎるストーリーテリング、むしろ綺麗…
おれたちのやはた幼稚園がすごいことになっていた…。 私が社会生活をスタートしたやはた幼稚園は八幡神社の境内にある。思い出の場所であるだけでなく、毎年のスタートはここの初詣で始まるので、今でもお世話になっている場所だ。そんな八幡神社でやるお祭…
大隈講堂ロミジュリ以来の地点。突然未開の地を求めてシベリアへ渡ったとってもきつい体験を記したチェーホフの紀行「シベリアの旅」といくつかの短編をもとにコラージュしたものが本作でした。今回は演劇のことというより、そのときの稀有な経験を記してお…
吉祥寺アップリンクの青いトンネルを抜けながら、心がすっと落ち着いて、じわじわと頭のチャンネルが切り替わる。たいていはいつも、映画本編がはじまって導入の映像からアナログ式にゆっくりと映画世界へ入り込んでいくのだ、が、今回は違う。はじまるとす…
ジャケットビジュアル、何してるのかと思いきやお掃除してたのか...。当時大ヒットしたという”Calling you”は繰り返されるたび、ポジティブな響きを重ねていく。ほかBGMのちょっと間抜けた感じも、ここの暮らしがちょっと面白くなっていく予感を最初から持た…