5年ぶりの約2週間の旅路まとめ。
◆印象的だったもの
自動車の誕生(ダヴィンチが構想した車のシステムからスタート)から自動車の未来まで
歴史をたどりながら、これまでの車を一挙にみられる博物館。2時間は必要でとても広いし
色とりどり、かたち様様なクラシックカー、楽しすぎる。。
フィアットの500の最初のモデルとか、トポリーノ(ミッキーマウス)モデルのフィアットもあった〜。
印象的だったのは、1907年、北京からパリへクラシックカーで走り切ったという車。
そういうレースがあったというのも驚いたし、その後も何度かこのレースやってるらしい、、さらに来年2024年にも行われるとか。
当時は道こそ整備されてないやろうし、信じられない...情熱しかない...。
- ビチェリン@トリノ Bicerin
エスプレッソ、チョコレート、生クリームでできたホットドリンク。
ヘミングウェイにより「世界で残すべき100のもの」に選ばれてるとかなんとか...。
一緒にチョコ食べてまた味わい深い。寒空の街歩きで疲れた身体を癒してくれる。
もともとチョコレートは薬だったことを今回の旅で何度も思い出した。イタリアのチョコって味がぎゅっとしてる。
あと、パニーニで食べたBRA(生の牛肉)も美味しかったな〜。
- ベラッジョ Bellagio
コモ湖のリゾート地。「コモの真珠」と言われている。
小さくて品のいい街なみで、お土産屋さんにあるものもどことなくエレガント。
お金持ちの別荘もたくさんあるらしく夏は大変に混むそうだが、
OFFシーズンなので静謐な雰囲気を楽しんだ。アルプスの山が見える湖畔はひんやりと
素晴らしい空気で、秋の太陽が照らす湖面が激しく光っているのをみて、イタリアを感じた。
このカラッとした雰囲気は、日本では出ない!
日本の秋の湖は、どうしても寂しさがあるからね。
Bellaggioにいくフェリーで、Menaggioも通るんだけど、似た名前に全員が混乱してたのを見かねて、船長さん?が「Menaggio め!なっじょ!」と繰り返してたので
船内がやさしい笑い声に包まれたときほっこりした。
フェリーはあまり揺れずあったかくて気持ちよかったー。
- Cantina Piemontese@ミラノ
つれてってもらったお店。すごい凝った内装で、東洋趣味も感じられるイタリアン。
だけど現代的すぎず、おさえてるところはおさえてる感じがした。
旬のフンギ(きのこ)のパスタ、かおりがすごーくて美味しかったあ〜〜。
相変わらずサイズも雰囲気も作品も大好きな美術館。
同じ近現代でも、ポンピドゥーよりもこっちのほうがワクワクするのはなんでか勉強して知りたい...。
卒論のテーマのきっかけになったマリーニの像も健在。修学旅行生は全員「あれ」を見て笑ってたけど、それでいいのだ〜
今回はAlla Madonnaにはいかず。Trattoria Pontiniで食べた。
ワインも安くてヴェネツィアトラットリアにしてはとても良心的だと思う。
Barがある感じも地元っぽくてよかった。
- カーナレッジョ Cannaregio@ヴェネツィア
ホテルの位置の関係で、あまり中心にはいかず、Cannaregio地区をうろついていた。
奥まで行くと土地の人も住んでいて、バーカロやジェラテリアの雰囲気も最高。
ずっとこのへんで夕飯食べればよかったな〜とも。
とぼとぼ歩いてると、ヨーロッパで初めてのユダヤ人ゲットー地区があった。
シナゴーグには入れず。時間があれば勉強ツアーにも参加してみたかったけれど。この時勢もあってゲットーの中心には警備員が2人いたけどいちゃいちゃしてて緊張感ゼロ。
ヘブライのお菓子も食べてみた。Mandorlaのペーストが入ったお菓子。とてもほろほろで優しい味だった。Buon assaggio!と、優しいsignoraが売ってくれた。
これまでの歴史と今起きている戦争に思いを馳せた。
- Latteria2465@ヴェネツィア
観光客に圧倒されて疲れたこころとからだを癒してくれたデカパニーニありがとう。
静かな街角にあって、それもよかった。美しい時間だった。
殿堂入り。大都会ミラノと、最大観光地ヴェネツィアで疲弊した心を癒してくれるcamiriere...
今回の旅で初めて「Ciao, cara. Tutto bene?」と言われて泣いた。
隣の英国人もなんだか気さくで、このワイン美味しいよと勧めてくれたのをそのまま頼んだけど、1杯10ユーロだったのも良い思い出だね...。
小牛とトマトのラビオリ、お決まりのパンナコッタで締める。
サントスピリト地区、やっぱり好き。
*このあとSabor Cuobanoまで歩いて飲む。キューバのお店。
DJをやってる彼女とCami Layé Okúnの話で盛り上がる。
とまったホテル。ヴェネツィアのホテルもかわいかったけれど、
Berchielliは朝食の味と、スタッフさんが一番親切だったのはここ。
お湯加減もよく、浴槽も広かったし。
湯沸かし器や体温計もすんなり貸してくれた。
ホテルのおかげで、フィレンツェでぷち体調崩し気味だったときも、快適に過ごせた。
- マリノマリーニ美術館@フィレンツェ
やっとこれたーーーーーー!
約1時間半の滞在だったが、在学中ずっと改修中だったので念願かなって。
高低差を生かした素晴らしい展示。
大きい作品と小さい作品のバランスがパーフェクト。
階段を歩いてるとこんなところにも!と精霊のようにひそむちっちゃい作品。
角度をかえてみると、同じ題材の2つの作品が相似になっているのにも気づく、美しい。
マリーニを楽しむには絶好の場所。
マリーニをなぜ好きなのか考え直した。
「自分はエトルリア人だ」というマリーニの彫刻には、どれも古代の大きな流れが通底する。
基本、どっしりとした木の幹のような安心感。スピードに流されない信頼感。
それに加えて、現代的な遊び、軽さを取り入れた雰囲気がすごく肌に合うんだよね。
楽しむことが重要、とその日も言われた気がした。
特定の芸術を好きになるのは友だちができる瞬間に似ていると思う。
- クリスマスムードの街(特にパリ)
トリノのクリスマスショップ、フィレンツェのクリスマスの街頭どれも凄かったけど、特にパリのクリスマスムードは素晴らしかった。
(比べるのもおかしいけど)クリスマスの手垢がついた日本の商業的イメージ、型にはめたイメージ、それを皮肉るイメージどれも疲れていたけど、
本場のクリスマスはまさにまっすぐで、ときめきと温かさでいっぱいでした。
そういう意味でも日本の正月だなと思った。(年末・正月を皮肉る人はあんまりいない)
これでもかというくらい盛り盛りのライトはしかしパリの街ともあっていて、
初めていった最大規模のテュイルリー公園のクリスマスマーケットは移動遊園地の光とホットワインの香りで溶けそうになった。
体調戻らずのパリでここまで楽しめたのはアパルトマンの立地のおかげだった...本当にあそこにしてもらってよかった。
- ギャラリーラファイエット グルメ館での豪遊@パリ
日数を減らしたパリで、最後思い残すことなくエンジョイし尽くすため、グルメ館で遊び倒した。
やりたい放題、楽しかったな〜
・マブロマティス(ギリシャ料理)のラムのフリットとヨーグルトソース、ワインを堪能。
(私はギリシャ料理のヨーグルトソースが大好き。日本で見つけづらいよね)
・赤ワインを一本ジャケ買い
(今までみてきたワイン売り場のなかで一番広い!興奮!)
・ピエールマルコリーニのホットショコラをいただく。
ぎゅん!!!とあたたまって二人で叫ぶ。クランチチョコみたいなのもついてきた。
・Alléno & Rivoire(砂糖ではなく白樺の樹液をつかったチョコ)と、もう一つチョコをお土産に。
・スパイスと塩を打っているお店で、黒い塩を小さい瓶に入れてもらう。
・PHILIPPE CONTICINIで、パリ・ブレストと、黒いケーキをいただく。本場のパリブレスト、キラキラだった。
・翌朝のためにクロワッサンも購入。
ギャラリーラファイエットはまさに伊勢丹新宿本店を彷彿させた。
伊勢丹がここを真似したんだね〜。子供服売り場なんて、まんまだった。
アドレナリンの出方同じ。
- Comme un bouillon@パリ
フランスの大衆食堂bouillon。いきたかったbouillonは遠かったので
近場にしたらここも安価でボリューミー、大変美味しかった。
◆思った
各地でつながる回線をつかうみたいで、ボーダフォン、WIND3、TIM、フランスではorangeなどそれぞれにつながって面白い。TIMを捕まえたとき繋がらなくなったときあったけど、TIMはイタリアでも評判悪いみたい。15日以上滞在するときは通信速度落ちるというのを知らなかった!
- 現金まじで要らない
barでもカードをすすめられる。今回いったのが大都市だからですか?
- 5年たって、、時差ぼけが激しい
到着時は大丈夫だったんだけど、帰国しての時差ぼけがこれまでで一番ひどい
今もたたかっている。多分疲れもある。
- 思い出のヴェネツィアのユースホステルはコロナでなくなっていた。ショック。
- でも思い出をおいかけすぎると楽しめなくなるな、と思って、旅の後半から反省して今を生きるようにした。
- ヴェネツィア高すぎる ミラノもやっぱり高い
- 良いホテルは宿泊税が高いなー!星によって変わるの知らなかった。その恩恵をしっかり受けたが(朝ごはん&お部屋など、快適)
- さらに追い討ちをかける涙の円安。代理店の方から聞いていた通り、私も旅の後半、円換算しなくなる。(この点においても思い出=過去を追いかけすぎるとよくないのである)
- ミラノとヴェネツィアで魚ばかり食べていたら、途中で肉食べたくて仕方なくなった。というか肉が切れて動けなくなった。こんなことがあるとは。
- やるのかやらないのかショーペロ。金曜全国的にショーペロだと聞いてたのに結局電車けっこう動いてた。
- イタリア語。5年間本当にやっていなかったが、現地について1週間するすると記憶の蓋が開いて聞く分には何の問題もなかった。喋るのはだいぶ忘れてた。活用とか...。
- 旅行レベルだと、言語の問題はなく、気持ちの問題が多い...。日本だと、言うのためらっちゃうときがあるからね。そういうのをどんどん忘れていく2週間だった。歌うように喋る。喋ることで身体がめぐる。ぎゅんぎゅん。
◆旅を終えて
結果的に、この4年間でかたまってしまってた心の雪解けをもたらす旅となった。
正直この1年間顔がまっしろになって、どうやって感じればいいのかわからなくなってた。
でも無理に感じにいくのも違うし...と悩んでた。感じるのは、むこうからやってくることだから。もはや何をしたい、どこいきたい、とかもわからなくなっていて、危機を感じたので、とりあえずイタリアに戻ることに。
結果、仕事生活やコロナでふさいでたドアをやっと開け放って換気することに成功。
これまで自分のこと殺し過ぎてた!!!あぶねー!と気づいたし、
顔が明るくなった、と同居人かつ同行者に言われる。
最近ずっとワークライフバランスのなかでたたかっていたが、その外側へいけたからだ。(帰りの飛行機でみたマトリックスレザレクションの打倒セラピスト!と重なる。。。ふふ...)
ここ最近も旅行(国内やグアム)はしていたが、それでは辿り着けなかった...。日常のなかのOFFじゃなくて、冒険をしたからだと思う。
まぁこんな贅沢な旅はなかなかできないので、冒険の仕方を考えていきますが。
旅をアレンジしてくれたトゥッタイタリアに感謝。。
遠くへ行くことはやっぱり素晴らしい。ありがたい。
円安に負けないぞ。工夫すればいけないことはない。
ヨーロッパ以外も、たくさん行きたくなってきた!