tanOSHI

たのしい?

ひらやすみ 真造圭伍

東京の西側のかおりを充満させていて、おうちが恋しいなあ。

いわゆる商店街のほかにも、四文屋、青梅街道あたりとか、

春の夜の新歓が終わったあと、夜明け近くまで歩く視界、ぎゅーんとくる。

んだけど、押し付けがましくないのは、西側も風景として主張しすぎてないし、大学生だけじゃなくて28歳の時間でもあるから、なんというか、フラットにみれるのかもしれない。

そこまで深入りしてこない。

忙しい時間、のんびりした時間を同時に描いてるのも、フラットにだよね。

これはいわゆる東京的?

たしかに東京のこういうとこ好き、

なんて書き始めると大きなこと言っちゃうんだけど、読んでる時は、ふたりとかおばあちゃんの行動に、ガハハとか、カワイーとか、そんなこと言って楽しんでる。

 

家に住むきっかけになったおばあちゃんの話から、

自分がこの家にすむきっかけになったある人を思い出す。

わたしは、その人と会ったことがないけれど。