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たのしい?

大和町八幡神社 大盆踊り会2019にいきました

おれたちのやはた幼稚園がすごいことになっていた…。


私が社会生活をスタートしたやはた幼稚園は八幡神社の境内にある。思い出の場所であるだけでなく、毎年のスタートはここの初詣で始まるので、今でもお世話になっている場所だ。そんな八幡神社でやるお祭りが何やら昨年から豹変したというウワサを聞きつけた。DJをやったりコスプレして踊ったりしているらしい!? チラシのネオ感もすごいし、Twitterも何やら小洒落ている。昨年は逃したチャンス、今年こそはと2日目の夜に友達と妹と乗り込む。結果すごい体験をした。百聞は一見にしかず。こちらのダイジェストをご覧ください。

 

https://twitter.com/daibonjp/status/1155854454253445121?s=21


チンドン屋さんからタヒチダンス、中野区ごみ推進課、幼稚園の空手部、スチャダラのANIさん…1日目は折坂悠太さんも出演されたと。楽曲も、東京音頭、祭りになればいい、サブちゃん、シャングリラ(電気の)、テキーラ!ならぬ芋焼酎!と、盆踊り曲、昭和歌謡、ヒット曲など織り交ぜて幅広く楽しませてくる。


伝統と革新を試みるステージによって導かれる、何より素晴らしいことは、その場にいた人がみんな踊りたくなって、実際踊っていることだ。後ろの方で最初は見ていたけど、我々も前へとくりだした。こんなにみんなが踊っている盆踊りを未だ嘗て見たことがなかった。好きに踊って、楽しく笑って、生きている感じをみんなで味わえばいいのだ。
行った時間帯が遅かったので若者が多く見受けられたけど、早い時間にはおじいさん、おばあさんも多くいたらしい。その人たちとも踊りたかったなあ。


ちょうどフジロックの裏側だったし、というのは言いたかっただけなんだけど、音楽で踊ってる要素が強かったので「フェスっぽい!」と思ったけど、サイトの文言では、「音楽フェス」であることを否定しているのにも惹かれた。あくまでも、日々の生活の営みのなかのお祭りをアップデートしたもので、より住みやすい地域環境を作るための盆踊りだという。もちろんその方法は毎年探り探りやっていくんだと思うけど(来年もやってくれますよね…?)、ただその場のテンションをあげるんじゃなくて、綿密なコミュニケーションをとることが重要だという、この肝が、盆踊り会の細部に表れていると感じた。
自分は比較的若いが、23年ここで生まれ育ち、自分の幼稚園のお祭りがこうなってしまうことはニュートラルな意味でショック(衝撃)なものである。でもやっぱり嬉しい!と思えるのは、神社側もお祭り主催側も諸々考慮しながら作っている意図をひしひしと感じるからだ。

 

さらによく考えると、楽しい音楽で踊っている現場を見て、フェスのみがぱっと思いつくのって貧困だ。音楽で自然に踊る現場が多様化して増えればいい。というかそんな踊りの姿こそそもそもあったものなのかもしれない。みんなでからだを揺らして生きている感じがしたのだ、フェスとかクラブとかじゃないかたちで!それが盆踊りだった!

 

また視点は変わりますが、大和町という、高円寺からも近いがちょっと距離がある場所でこの動きが起きたことと、野方に最近高円寺の息吹が入り込んでいる感覚がするのと、関係ない気がしないでもない。長く住んでいるといろんなことが起きますな。これからも楽しんで住みたいと思います。